Basic認証を設定する それでは、Basic認証を簡単におさらいしたところで実際の設定作業に移りたいと思います。 今回は、DocumentRoot配下にsampleディレクトリを作成し、その中にhello.txtファイルを格納してある前提でお話を進めていきます。 Basic認証を設定するURLやディレクトリは、もちろん任意に決めることができますが、今回はsampleディレクトリ配下をBasic認証の設定対象として進めたいと思います。 それでは、Apacheのメインのサーバー設定ファイルであるhttpd.confに以下のような記述を追加します。 AuthType Basic AuthName "test basic auth" AuthUserFile "C:/Apache24/password/passwords" Require valid-user 「AuthType」に"Basic"と設定することで、Basic認証となります。 「AuthName」は、このBasic認証のニックネームになります。一度認証OKとなったユーザーが再度認証が必要なコンテンツにアクセスした場合に、認証不要とするように制御するために使うものです。 「AuthUserFile」は、ユーザーとパスワードを設定するファイルを指定します。これは後程説明します。 「Require」は、アクセスを許可するユーザーを指定します。今回のvalid-userの場合は、「AuthUserFile」に登録しているすべてのユーザーを指します。 設定ファイルの修正は以上になります。次は、先ほど保留した「AuthUserFIle」について説明します。 「AuthUserFile」の作成方法 上記で、httpd.confに「AuthUserFIle」を設定しました。これは、ユーザーとパスワード情報を設定するファイルですが手動で作成するわけではなく、Apacheで用意しているコマンドを使用して作成します。 コマンドはApacheのインストールディレクトリ配下の「bin」にある「htpasswd.exe」です。 とりあえず、初めてファイルを作成する場合は以下のようにコマンドを実行します。 htpasswd -c パスワードファイルパス ユーザー名 以下が実際の実行画面になります。 =========================================================================== C:\Apache24\bin>htpasswd -c "C:\Apacne24\password\passwords" testuser New password: ******** Re-type new password: ******** Adding password for user testuser =========================================================================== コマンドを実行すると、パスワードを求められますので入力します。もう一度パスワードの確認を求められるますので、再度入力すればOKです。 ちなみに、ユーザーを追加する場合はオプションの「-c」を指定しなければ同じ手順で登録できます。 f:id:mr_star:20210826210458p:plain Basic認証設定画面@ 上記コマンドが成功すると実際にファイルが作成されていることが確認できます。 f:id:mr_star:20210826211224p:plain Basic認証設定画面A これで準備OKです。Apacheを再起動して、設定内容を反映しましょう。 Basic認証の動作確認 それでは、ブラウザでアクセスしてみて動作確認をしてみましょう。 設定したコンテンツにアクセスすると、以下のようなダイアログが表示されると思います。 ここに、先ほど登録したユーザー名とパスワードを入力することになります。